梱包のちょいワザ
2016/07/05
ShunTAです。今回は実用的なテーマです。
梱包と輸送費の関係
梱包と輸送費は密接に関わっています。輸出においては大きなコストですね。
と言うのも、日本郵便の輸送費は重量によって決定されます。
また、以前も書いたように2kgを越えるとEMSしか使えません。
輸送事情を考える
日本Amazonや楽天などで買い物をした時に大きく分けて
- ダンボール
- 封筒
この2つのどちらかで梱包されて届くことが多いと思います。
どちらもそうですが、外装箱がとても綺麗だと思いませんか?
汚れはもちろんですが、角折れ・凹みなどは殆どありませんね。
これは、日本国内での輸送事情に大きく起因しています。
- 輸送にかかる時間
- 日本人の几帳面さ
日本国内であれば、沖縄・北海道を除けば殆どが発送した
翌日には届くと思います。
つまり、輸送されている時間が短いと言えます。
アメリカの場合では、西海岸から東海岸まで長いと1週間以上掛かります。
輸送中の振動や荷物の積み替え回数を考えると早いに越したことはありません。
そして、日本人は外装箱さえも商品として認識することが多くあります。
輸送箱なので汚れやつぶれはありえますし、そのためのダンボールなのですが
几帳面な日本人は運ぶ人も受け取る人も綺麗であることを基準にしています。
アメリカ人とやり取りしていると、外装箱なんてどうでも良いと言われます。
中身にある製品の箱がつぶれたり、汚れていなければ何にも言われません。
海外輸送の厳しさ
以前、返品された商品の箱を載せた覚えがあるのですが記憶に残っていますか??
これまで何ども返品された商品を見てきましたが、どれも汚れ・潰れありです。
空港内や現地での取り扱いがおそらく大雑把なのでしょうね。また、外装箱はあくまで
外装箱なので気にされないのか、或いは投げ積みが当たりまえなのか・・・
どちらにしても、我々が普段見る日本国内の状態からは想像できない状況です。
これが国内で届いたら恐らくクレームでしょう。
ということで、考えるのが「頑丈にすれば良い」と言う事なのですが
頑丈=重量がかさむ
となる可能性が高いです。
重量がかさむ→送料で赤字になる
初心者が陥る事が多い赤字の理由ですね。(私も何ども陥りました)
なぜ、中身が壊れるのか?
を考えましょう。
私、昔のお仕事でオリジナル商品の加工販売をしている工場のマネジメントを
していた経験があります。この時に梱包や出荷部門も見ていたので色々なケースを
見てきました。
壊れるのは、非常に簡単な理由でした。
「動くから」
これが一番の原因でした。
ダンボールの中の商品が動くと、その度にダンボールの内壁にぶつかり
外からの力がダイレクトに掛かります。
みなさん、Amazonで買い物した時にビニールのようなもので
巻かれているのを見た事ありませんか?
よーく見ると、台紙に商品を置きそれをビニールで巻いて熱で締め付けている
のですが、こうすると商品は底面以外はどの面にも当たりませんので
破損のリスクを減らす事ができます。
じつは、この方法って理にかなっていて、重量はかさまずに安定性を保つので
お勧めできます。とはいえ、自宅に熱処理するほどの機材は置けませんので
ハンディストレッチラップ やハンディラップと言ったワードで
Amazonで検索してみてください。
これで台紙と商品を包んで空間が不安なら古新聞を詰めましょう。
輸出では、とにかく重量が増えると料金がかさみます。
始めた頃の話ですが、わずか2g重量が規定を超えたために
重量区分が1つ上がってしまい、数百円余分にかかりました。
その時はストレッチラップの存在に気づいていなかったので
新聞詰めまくりでやっていました。
細かい事ですが1gを馬鹿にすると1gに泣きますので注意しましょうね。
別の機会に、我が家の出荷担当でもある家内から梱包に必要なもの
リストやあったら便利なものリストについて書こうと思います。
自分で出荷する方には参考になると思います。なんせ、年間5000件
近くを梱包&出荷していますのでノウハウは私よりもあります。(笑)