輸入不許可処分|Amazon輸出 発送方法
2016/07/05
立て続けにツールの話ばかりだったので、今回は最近起こった
トラブルの実例をお話しします。
今回は、お客さんからのメールで発覚しました。
輸出できたけど、輸入できなかった!
長いコトAmazon輸出をやっていると必ず直面する、この不思議な現象。
当たり前なんですが、初めてだと「?」となります。
日本から輸出するのには、問題ないのに受け入れ国・州の法律でNGになるケースも
存在するんですね。この辺りは、検査が100%行われている訳でも無いので
運の要素も強いといえば強いですが。
経緯から振り返りましょう
- お客さんからメッセージで、商品が農務省によって拒否された。
- 事実を確認したいので、証拠を出して欲しいと返信
- お客さんの手元に届いた書類のコピーが送られてくる
- 返金処理を実施
- 商品が送り返されてきた ← 今ここです。
実は、大事なコトをしれーっと書いているのですが分かりますか?
はい、「2」なんです。何故かというと今回のケースでは、全額返金の
案件となります。従って、仕入れ価格+送料がすべて赤字になります。
額の大小ではなく、事業主として本当に正当な申し入れなのかを確認する
クセをつけておきましょう。単純に要らなくなったから、嘘の理由で返金させる
輩も少なからずいますので。
今回、なんでダメだったの?
この写真をみてください。実際に、商品と一緒に送られてきた書類です。
個人情報が並んでいるので上半分は撮しませんでした。
×印が2箇所あるのが見えると思います。
ここが該当箇所なのですが、要するに豚肉と豚肉のゼラチンが入ってたからダメというコトでした。
これはアメリカのハワイ州宛に送ったものですが、同時期に送った別の食品も輸入不許可となりました。
他の州には何度も同じものを送っていて、不許可は今回初めてです。
想定されるのは、ハワイという特性上(島)動植物の持ち込みに対してのハードルが高い
可能性があります。コメントを見るとわかりますが、今回はポテチでした。
豚肉がどこに入っているのか。。。と思って商品を見たらアレルゲン情報に載っていました。
成分表では記載が最後なので非常に微量なのでしょう。
次に疑問なのは、税関の検査員が日本語を理解したのか?というコトです。
もしかすると、ポテチ全体がダメなのかも知れません。
ただ、こう言うことは地元に住んでいるとか、深い知識がある場合で無いと
事前に防ぐこと自体が難しいのでは無いかと思っています。
いい加減だなぁ〜と言われそうですが税関のオペレーションは、予測が難しいです。
極論、担当者の気分次第で通過までの時間も変わりますしね。
と言うことで、このポテチは我が家の晩酌のお供となりました 笑
輸出は国と国をまたぐ取引と再認識
昔、オーストラリアに旅行に行った時の話です。
私は、海外に行く際に万一食事を食べ損なう(店が休みとか、まずいとか)時の
ことを想定して、日本からカップラーメンをいくつか持っていきます。
その時は一平ちゃんの焼きそばだったんですが。
まさかの入国審査場であった荷物検査で引っかかり、さらにまさか
中身を見られて「ノー、マヨ!」から始まり没収・・・
ついにはかやくもダメ!となり、ソースと麺だけにされました。
しかもご丁寧に、テープで何重にも止めてくれまして。泣
要するにこれと同じことが、輸出ビジネスでも起こるということです。旅行者の手荷物と違い
送り主、届け先の顔が見え無い分検査は厳しくなるんだと思います。
特に、911以降(って随分前ですが)バイオテロ法の施行もありアメリカの食品輸入は
厳しくなったと言われています。
正直、送ってみての話ですがアルコールは絶対にダメと言われています。
でも、アメリカで日本酒売ってますよね。何か方法があるんです。
ここを越えると高い利益率を得ることができるかも知れません。
ハードルと利益は比例しますからね。